葛根湯漢方薬の歴史について古代中国における葛根湯の歴史や江戸時代の葛根湯医者などを紹介します。

葛根湯と漢方薬の歴史 その1

葛根湯漢方薬としても最も知られている薬だろう。これは今に始まったことではなく、葛根湯の古くからの歴史の中にもその広まりは記されている。

紀元200年頃、中国の張仲景によって著された医書『傷寒論』や『金匱要略』の中で既に紹介されており、風邪の初期症状や肩こりなどを和らげるものとして伝承された。葛根湯はその名称通りクズの根(葛根)が主成分となっている。

江戸時代には「葛根湯医者」などという言葉や落語噺も生まれていたようだ。

頭が痛い時は葛根湯、腹が痛い時も葛根湯、診察を待っている付添い人にも葛根湯、といったようにどんな疾病の人にも葛根湯ばかりを処方する医者のことを言ったようだが

などの他の多くの意味合いも持って使われてきたのは葛根湯の適応範囲の広さのためだろうか。

葛根湯などの漢方は病気の症状ではなく、体質に合わせて飲み、体が弱っている時ならばいつでも良く効くとされている。葛根湯は1800年にも渡る経験に基づいて用いられてきた伝統的な漢方薬である。